2013.09.02pickup02

正暦寺境内でイベント

高橋哲さんと一村洋平さんが企画

8日、「ちりつもりて」と題し

ファッションショーや絵画パフォーマンスも

陳曼麗さんは二胡演奏

ちりつもりて

「ちりつもりて」を企画した高橋さん(右)と一村さん

 寺町の正暦寺境内で8日夜、ファッションショーやペインティング、ダンスなどを織り交ぜた一風変わったイベントが催される。境内をライトアップした中でのファッションショーでは、本堂内から屋外の石畳に続く花道(ランウェイ)をモデルが歩くという。小西町在住の二胡奏者・陳曼麗さんの演奏も組み込まれており、「和」「洋」「中」の要素が融合した独特な雰囲気のイベントになりそうだ。

 「ちりつもりて」と銘打ったこのイベントを企画したのは、駅前通の居酒屋「楽座」店主の高橋哲さん(39)と幸通でショットバー「レッドライン」を営む一村洋平さん(34)。

 ともに綾部へのUターン者である高橋さんたちは「少しでも綾部が盛り上がる面白いことをやりたい」と相談。一村さんの店の男性スタッフの交友関係も生かして、「ちりつもりて」を計画した。男性スタッフは、大阪などでディスクジョッキー(略称=DJ)としても活動している。

 「ちりも積もれば山となる」という格言を引用したタイトルは、高橋さんと一村さんが、「こつこつと商売に励んできたことで多くの人たちに支えられるようになった」ことへの感謝の思いを込めている。

 支援という意味では、高橋さんの友人で正暦寺副住職の玉川弘信さん(42)の厚意で今回、同寺をイベント会場に利用できることになった。

 「ちりつもりて」では、DJが選曲した音楽をかけて、デザイナーの由利佳一郎さんによるファッションショーやイラストレーターの上田バロンさんがペインティングをするほか、本堂で陳曼麗さんの二胡コンサートもある。

 豊岡市にかばんの自社ブランド「アートフィアー」を設立している由利さんは、工業デザインの分野で世界的に高い評価を受けている。今年5月に舞鶴市で開催されたファッションイベント「アセアンファッションウイーク」にも出演した。

 上田さんは空間を生かした構図を得意とするイラストレーター。仕事の分野は広告や書籍カバー、CDジャケット、ゲーム、テレビなど多岐。当日、上田さんは、2㍍×3㍍の紙を使って、即興でイメージした絵を描くパフォーマンスを披露する。

 「ちりつもりて」は午後4時から同9時まで。チケットは前売りが1千円、当日は1500円(中学生以下無料)。会場では高橋さんと一村さんらが料理と飲み物を1品500円で提供する。駐車場は、正暦寺近くの大本駐車場(上野町)を利用できる。

 前売り券は、楽座(電話42・6236)とレッドライン(電話43・1829)で取り扱っている。

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