2013.07.17pickup01

話し合いで解決する道を

綾部宗教懇話会 「世界平和を祈る集い」

カトリック綾部教会では統合に伴い最後の集い

宗教の枠を超えて世界平和を願う「世界平和を祈る綾部市民の集い」が12日に綾部協会で開かれた。

カトリック綾部教会で最後の開催となった今年の「世界平和を祈る綾部市民の集い」(新宮町で)

 宗教の枠を超えて、紛争のない世の中の実現のために祈りを捧げる「世界平和を祈る綾部市民の集い」(綾部宗教懇話会主催、市市民憲章推進協議会・綾部世界連邦運動協会後援)が12日夜、新宮町のカトリック綾部教会(三輪周平神父)で開かれた。カトリック京都教区の方針で同教会は今後、福知山市の福知山教会と報恩寺教会との3教会の統合によって、福知山市に新たな教会として生まれ変わる(名称は未定)。カトリック綾部教会での同集いは今回が最後となった。

 開会のあいさつで同懇話会の鹿子木旦夫会長は、昭和62年に発足した同懇話会の活動の中で、同教会とのかかわりが深いことを振り返った。

 今回を含めて5回の同集いの開催のほか、平成3年に「中東湾岸戦争平和祈願祭」、15年3月15日にはイラク情勢の緊迫化に伴う緊急の平和ミサが開かれたことを挙げた鹿子木会長は、三輪神父を始め歴代の神父と教会関係者に感謝の思いを伝えながら、「今日は心を一つにしてお祈りさせて頂きます」と述べた。

 第1部で参加した市内の各宗教団体の代表者や市民らは、祈りや歌、福音書の朗読を通して世界平和を願う気持ちを一つにした。このあと、カトリック京都司教のパウロ大塚喜直さんの説教に耳を傾けた。

 世界各地で紛争が絶えないことを憂う思いを語った大塚さんは、自分たちが行うべきこととして、「真理に立って、共通の地盤の上で争いの原因となっているものを話し合いで解決させる道をとらねばならない」と説いた。

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