3階建て民家に活動拠点
夕陽ケ丘のボランティア団体「食彩ねっと」
2階に喫茶コーナー、3階にはギャラリー
地域の文化も発信したい
カフェは11日に〝新装開店〟
夕陽ケ丘自治会の住民で組織しているボランティア団体「食彩ねっと」(松尾文雄会長、25人)は、夕陽ケ丘公民館で毎週土曜に催しているカフェを地域内の民家に移転。所有者の厚意で空き家になっていた3階建ての一軒家を借り受けたことから、店内には厨房と喫茶コーナーのほか、ギャラリーも設けている。
この「スマイルカフェ ほっ」は11日午後1時にリニューアルオープンする。市から補助金を受けて、高齢者支援を目的にした活動をしている食彩ねっとでは、「スマイルカフェ」のほか、高齢者と料理作りや手芸などで交流する「おしゃべり会」、ビニールハウス内で花作りをする「フラワーステーション」の計3つの事業に取り組んでいる。
うち毎週土曜の午後に催しているのが「スマイルカフェ ほっ」(高倉暉世子代表、7人)。毎回、30人近い参加者があるが、公民館は自治会の行事と重なれば使えなくなるほか、後片づけに手がかかるため、スタッフたちは独自の活動場所を確保したいと望んでいた。
新しいカフェは1階に厨房とスタッフの休憩室があり、2階は喫茶コーナー。ギャラリーにした3階の和室では、作品を眺めながらお茶を飲むこともできる。全階にスピーカーも設置している。
スタッフたちは新しいカフェの準備にもできるだけお金がかからないよう家電製品を持ち寄ったり、壁の塗装や下駄箱作りは手作業。テーブルと椅子(いす)はリサイクル店で購入した。
メニューのコーヒーや紅茶、ジュースなどの飲み物は全て100円に設定。別途料金でケーキも提供する。
松尾会長と高倉代表は「ギャラリーがあるスマイルカフェで地域の文化も発信し、高齢者だけでなく子どもたちも集う場になれば」と思いを話している。