2013.05.01pickup02

初会場の「ぬた場」に100人

奥山・登尾峠公開お花見会

「大蛇伝説」の紙芝居も

奥山でお花見、紙芝居も

「大蛇伝説」の紙芝居を披露する実行委員会のメンバーら(内久井町で)

 志賀郷地区の住民らが桜の名所として整備する内久井町の「奥山」で4月28日、「第5回奥山・登尾峠公開お花見会」(同会実行委員会主催)が開かれた。今回は200本のヤマザクラを植樹して10年を迎えた「ぬた場」(標高約300㍍の尾根)では初めての開催。桜はあいにくほとんど散った後だったが、地域内外から参加した約100人は、代わりに奥山の大自然を満喫した。

 舞鶴市城屋との境に位置する奥山と登尾峠では、地域住民有志らが平成5年から桜の植樹活動を開始。20年間で数種類、約450本が植えられた。「お花見会」は、この奥山の自然をPRし、地域内外の人々が交流するのが狙い。志賀郷に桜を育てる会(相根良一会長)や志賀郷地区自治会連合会(相根謹一会長)らで実行委員会を組織し、毎年開いている。

 今回会場になった「ぬた場」は、公益財団法人・日本花の会の「後世に残る桜の名所づくりモデル事業」として平成14年に200本ものヤマザクラを植樹した、記念の場所。現地までの山道が険しいため例年会場にはしてなかったが、今年は活動開始から20年、ぬた場への植樹から10年の節目とあって、思い切って会場にした。

 この日、参加者らは二俣口からマイクロバスに乗って奥山の中腹へ。さらに山道を15分ほど歩いて会場に到着した。地元で採れた山菜の天ぷらやおにぎり、ぜんざいなどを味わいながら歓談したり、ギター演奏、植樹活動の写真展を見るなどして楽しんだ。

 また実行委員会は、隣の舞鶴市城屋地区に伝わる「大蛇伝説(蛇神様雑記)」をPRしようと、舞鶴市の倉垣正明さんが制作した紙芝居「蛇神様」を借りてきて初披露。参加者の関心を誘っていた。

 当日、会場では東日本大震災の義援金箱を設置。寄せられた浄財と実行委員会のカンパを合わせた1万1212円は30日、あやべ市民新聞社福祉基金に寄託された。

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