2013.04.15pickup02

「水源の里」に学ぼう!

市議会の議運委 古屋で視察研修

古屋で視察研修

古屋公民館で渡邊さんの話を聴く市議ら(睦寄町で)

 「水源の里」の現場を見聞きし、互いに共通認識を深めよう―と、市議会(高倉武夫議長)の議会運営委員会(安藤和明委員長)の視察研修として市議16人が12日、睦寄町の古屋集落を訪れた。これまで個別に古屋集落を訪問したことがある市議は少なくないが、そろって足を運ぶのは初めてという。

 この日、公民館で市議らは、5戸6人で「綾部市と京都府の中で一番小さな集落」となっている古屋の現状などについて、「水源の里・古屋」代表で古屋自治会長の渡邉和重さんから話を聴いた。

 渡邉さんは、市の「水源の里」条例が施行された平成19年度以降、「この村を廃村にしたくない」という思いで「とちの実あられ」などの特産品の製造などに住民全員で取り組んできた、これまでの経過を説明した。

 また、5年ほど前まで年間に30~40人の訪問者がなく、「忘れられていた存在」になっていたが現在、年間3千~4千人が訪れるように変わった。これまでの活動を親身になって応援している市や府の職員を始め、ボランティアの人らに対する感謝の気持ちを、渡邉さんは涙をこらえながら述べた。

 最後に渡邉さんは、古屋出身者の間で近年、古里に対する意識の変化が出てきたことを報告しながら、「希望を持って活動を続けていきたい」と語った。

 このあと、市議らは後継者のことや健康管理などについて渡邉さんに質問。また、古屋の女性たちが作ったトチ餅入りのぜんざいを味わった。

 

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