2013.04.12pickup01

民間から初の校長就任

府立農大校 今年度は21人が入学

農大入学式

新入生たちを前に式辞を述べる河村校長(位田町で)

 位田町の府立農業大学校で10日、平成25年度入学式が行われ、18歳から37歳までの21人(うち女子4人)が入学した。同校では今年度から校長には、龍谷大学名誉教授の河村能夫さん(69)が就任。民間出身の校長は初めてで、農業の担い手を育成する教育に新しい風が吹き込まれる。

 河村さんは、京都大学大学院農学研究科修了。昭和60年に龍谷大経済学部教授になった。その後は、同大副学長や国際センター長などを歴任している。

 府立農大では今年度、新規事業として明日の京都農業を担う経営力のある若手農業者を育成する「京都農業経営者アカデミー」を開講するほか、卒業生との交流や、他大学や地域との連携を推進する「農大きずなサロン」の運営にも取り組む。

 校長の人選についてもこうしたことに深い専門知識を持ち、学校行政にも精通している河村さんが招かれた。

 入学式で河村校長は、新入生にこれからの農業人に求められることとして、「グローバルな視野を持って、ローカルに行動すること」とアドバイスしながら、「何ごとにも失敗を恐れず、真実を学び取ってほしい」と式辞。このあと、新入生代表の尾崎輝さん(18)が誓いの言葉を述べた。

 今年度の新入生は野菜経営コースに17人と茶業経営コースに4人。全員が府内出身者で、うち新谷拓海さんは綾部出身。

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