2011.07.13pickup02

「夜回り先生」が熱弁

あやべサポステ 開設3周年事業で

水谷修さん
里町の府中丹文化会館で開かれた水谷修さんの講演会

 里町の府中丹文化会館で10日、「夜回り先生」で知られる教育評論家、水谷修さんの講演会が開かれた。この講演会は、府北部の若者らの進学や就労などの支援事業を行っている「あやべ若者サポートステーション」(略称=あやべサポステ、藤大慶センター長)が開設3周年記念事業として開催した。

元高校教諭の水谷さんは現職の時から横浜の繁華街を夜間パトロールしながら、非行や薬物依存などの青少年にかかわる数々の問題に向き合っている。

講演会では初めに、あやべサポステの事業内容に関するビデオが上映された。登壇した水谷さんは、今まで主に夜の繁華街を徘徊(はいかい)する「夜眠らない子」への対応に努めてきたが、リストカットを繰り返すなどの「夜眠れない子」が十数年前から増えてきた背景について説明した。

また、水谷さんは「家庭は本来、子どもにとって最も安心できる場。しかし、大人のイライラ感が持ち込まれることによって、子どもたちに問題が生じている」と指摘しながら、人間が社会生活を営む上で「褒める」ことの大切さを強調した。

タイトルとURLをコピーしました